練馬区の接骨院がホームページを作るなら ― 最大5万円の「ホームページ作成費補助金」の使い方と、条件を踏まえたサイト構成
開業してまだ間もない院や、これまで紹介や口コミだけで患者さんに来ていただいてきた院では、ホームページをまだ持っていないこともあると思います。「作ったほうがいいのは分かっているけれど、費用が気になる」というお声は、院長先生からよくうかがいます。
練馬区には、ホームページをまだ持っていない区内の事業者が、ホームページを新しく作る費用の一部を補助してもらえる制度があります。練馬ビジネスサポートセンター(ネリサポ)の「ホームページ作成費補助金」です。
コムネットは練馬区北町にある会社です。この記事では、令和8年度の利用案内と補助要綱を確認したうえで、接骨院がこの補助金を使うときに気をつけたい点と、補助金の条件に合わせたサイト構成・費用の例をまとめました。
練馬区「ホームページ作成費補助金」の概要(令和8年度)
まずは制度の基本です。数字は、ネリサポが公開している令和8年度の利用案内と補助要綱で確認したものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施しているところ | 練馬ビジネスサポートセンター(一般社団法人練馬区産業振興公社) |
| 対象になる方 | ホームページを開設していない練馬区内の中小企業者、税法上の収益事業を営む個人・団体など |
| 補助される金額 | 補助対象経費(消費税を除く)の2分の1以内、上限5万円(1,000円未満は切り捨て) |
| 予定件数 | 35件(予定)。申込数が予定数に達した時点で受付終了 |
| 完了の期限 | 令和9年3月12日まで(公開・支払い・実績報告まで済ませる) |
| 問い合わせ先 | 練馬ビジネスサポートセンター 電話 03-6757-2020 |
「完了」とは、作ったホームページをインターネット上に公開し、費用の支払いをすべて終え、実績報告書を提出した時点のことです。公開しただけでは完了にならない点に注意が必要です。
接骨院が対象になるかどうか、先に確認したい4つのこと
利用案内に書かれている条件のうち、接骨院で特に確認しておきたいのは次の4つです。
- ホームページをまだ開設していないこと
すでに院のホームページがある場合は対象になりません。なお、補助要綱では「他企業等が公開するウェブサイトのコンテンツとして作成されたもの」はホームページに含まないとされています。予約サイトや検索サイトに院の紹介ページがあるだけ、という場合の扱いは、申請前にネリサポへ確認しておくと安心です。 - 院が練馬区内にあること
個人で開業している場合は主たる事業所が区内にあること、法人の場合は本店または主たる事務所が区内に登記されていることが条件です。区外の分院だけを紹介するホームページは対象になりません。 - 住民税などを滞納していないこと
申請時に納税証明書などを提出します。開業直後でまだ確定申告をしていない場合は、確定申告書の代わりに開業届の写しを出す形になります。 - 過去にこの補助金を受けていないこと、同じ内容で国や都などの補助金を受けていないこと
他の補助金と同じホームページ作成費を重ねて申請することはできません。
このほかにも、風営法で規制される業種や消費者に著しく不利益を与える業務を行っていないこと、暴力団・暴力団員等に該当しないことなどの要件があります。すべての要件は、利用案内と補助要綱でご確認ください。
いちばん大事なのは順番 ― 契約と支払いは「交付決定のあと」
この補助金で最も多い失敗は、順番の間違いだと思います。利用案内には「補助金交付申請時以前に契約または経費の支払いをしている場合は、対象になりません」と明記されています。
利用の流れは次のとおりです。
- 院長先生がホームページの内容を考え、制作会社から見積書をもらう
- 必要書類をそろえて、ネリサポに交付申請をする
- ネリサポから「補助金交付決定通知書」が届く
- 交付決定のあとで、制作会社と契約する
- ホームページを公開し、支払いを済ませて、実績報告をする
- 補助金の額が確定し、請求すると補助金が振り込まれる
つまり、見積書をもらった段階で申請し、交付決定を待ってから契約するのが正しい順番です。また、制作会社に直接頼むことが条件で、ご自身で作る場合や、仲介業者を通して作る場合は対象外です。支払いも制作会社に直接行ったものに限られます。
補助の対象になる費用・ならない費用
ホームページにかかるお金のすべてが補助されるわけではありません。補助要綱で決められている内容を表にまとめました。
| 補助の対象になる費用 | 補助の対象にならない費用 |
|---|---|
| デザイン費、素材加工費、ページのコーディング費 | すでにあるホームページの変更・更新の費用 |
| CGI・PHPなどプログラムのコーディング費 | サーバーの賃借料、プロバイダー契約料などの通信費 |
| ホームページで公開する写真・動画などの制作費 | ソフトや機器の購入費・賃借料 |
| 新しく独自ドメインを取る場合の初年度の費用 | プロバイダーの変更などで作り直す費用 |
申請では、見積書など「補助対象経費の費用およびその内訳が分かるもの」を出します。補助の対象になる費用と、サーバー代や保守費のように対象にならない費用を分けて書いた見積書にしておくと、申請の内容が分かりやすくなります。
補助金の条件に合わせた、接骨院のサイト構成の例
利用案内では、ホームページの内容が事業活動に関係ない場合や、区外の事業所だけを紹介するものと認められる場合は、補助の対象にしないとされています。接骨院であれば、練馬区内の院の情報がしっかり載っている、院の公式ホームページにすることが基本です。
そのうえで、コムネットがおすすめする基本の構成は次の5ページです(コムネットによる例示です)。
| ページ | 載せる内容の例 |
|---|---|
| トップページ | 院名、院の特徴、受付時間、電話番号、地図へのリンク |
| 施術メニュー・料金 | 保険の取り扱いの説明、自費メニューの内容と料金 |
| 院の紹介 | 院長あいさつ、柔道整復師の資格、院内の写真 |
| アクセス・受付時間 | 練馬区内の住所、地図、最寄り駅からの道順、お休みの日 |
| お問い合わせ・ご予約 | 電話番号、問い合わせフォーム |
余裕があれば、「よくある質問」や「お知らせ」、症状についての説明ページなどを加えていきます。どのページでも、柔道整復の広告ガイドラインに沿った表現にすることが大切です。気をつけたい表現については、広告ガイドラインで変わったこと ― 接骨院のホームページで気をつけたい表現でくわしく紹介しています。
また、独自ドメイン(院名の入ったアドレス)で公開することで、ほかの会社のサイトの一部ではない「院のホームページ」になります。ホームページを持つ意味そのものについては、接骨院がホームページを持つ意味もあわせてご覧ください。
費用の目安 ― 補助金を使った場合の自己負担(コムネットの料金での例)
コムネットのホームページ作成コースで、補助金を使った場合の金額を計算してみました。補助額は「税抜の制作費の2分の1、上限5万円」で計算しています。表は、制作費の全額が補助対象と認められた場合の試算です。
| コース | 制作費(税抜) | 制作費(税込) | 補助額の目安 | 自己負担の目安(税込) |
|---|---|---|---|---|
| ライト(5ページまで) | 88,000円〜 | 96,800円〜 | 44,000円 | 52,800円〜 |
| スタンダード(10ページ前後) | 148,000円〜 | 162,800円〜 | 50,000円 | 112,800円〜 |
| エグゼクティブ(10ページ以上) | 198,000円〜 | 217,800円〜 | 50,000円 | 167,800円〜 |
上の5ページ構成であれば、ライトコースにおさまります。症状についての説明ページや、地域名を意識した見出しづくりまでしっかり行いたい場合は、スタンダードコースが向いています。税抜の制作費が10万円以上になると、補助額は上限の5万円になります。
あわせて、次の点もご確認ください。
- 表の金額は最低価格の目安です。ページ数や内容によって正式なお見積りをお出しします。
- 補助額は計算上の目安です。実際の補助額は、ネリサポの交付決定・額の確定によって決まります。
- コムネットで制作する場合、1年目のサーバーは無料、院名に合わせたドメインの取得費は1ドメイン分無料です。2年目以降のサーバー利用料(月2,000円)やドメイン維持費は、補助の対象外です。
申請のスケジュールで気をつけたいこと
令和8年度の補助金は、令和9年3月12日までに公開・支払い・実績報告を済ませる必要があります。申請してから交付決定が届くまでの期間や、ホームページを作る期間を考えると、年明けではなく、早めに動き出すことをおすすめします。
また、予定件数(35件)に達した時点で受付が終わります。申請する前に、ネリサポに受付状況を確認しておくと確実です。納税証明書や登記事項証明書は「申請日から起算して3か月以内のもの」と決められているので、取得のタイミングにも注意してください。
コムネットにできること
コムネットは、練馬区北町にある会社です。柔整師用の療養費請求システム「レセジョ~ズ」を通じて多くの接骨院とお付き合いがあり、接骨院のホームページ制作・保守も手がけています。
補助金を使ったホームページ作成をお考えの院長先生には、交付申請に使えるよう、補助の対象になる費用とならない費用を分けたお見積りをお出しします。契約は交付決定のあとで結ぶ流れに合わせて進めますので、順番の心配もいりません。「うちの院は対象になりそう?」というご相談からでも、お気軽にお声がけください。
※この記事は、2026年10月時点で、令和8年度の利用案内と補助要綱を確認してまとめたものです。制度の内容は年度によって変わることがあります。対象になるかどうかや補助額の最終的な判断は、練馬ビジネスサポートセンターが行います。申請の前に、必ず最新の情報と受付状況をご確認ください。